「通信制高校を出て、この子はちゃんとやっていけるのだろうか」——保護者の方が抱くこの不安、痛いほどわかります。
キャンパス長として、たくさんの卒業生を見送ってきた立場から、先に結論をお伝えします。通信制高校の卒業後の進路は本当に多様で、「通信制だから不利」ということはありません。 むしろ、周りの大人の想像をはるかに超えていく子を、私は何人も見てきました。
通信制高校の卒業後の進路は?【結論】
結論から言うと、進路は一人ひとり本当にさまざまです。大学・専門学校への進学、就職、そして自分なりの道——「通信制だからこのコース」という決まりはありません。
大切なのは、進学率や就職率といった数字よりも、その子が自分の人生を前に進められたかどうかだと、現場では感じています。
「ここまでいけるのか」と感動した進路の実例
正直にお伝えすると、卒業生の進路には毎年感動させられます。たとえば——
- 英検4級レベルの実力から、努力を重ねて上智大学に進学した生徒
- 中学校はフリースクールで学んでいた子が、東京理科大学に一般入試で合格
- かつて引きこもっていた子が、卒業後は親元を離れ、大学で一人暮らしを始めた
こうした姿を見るたびに思い知らされます。周りの大人が、その子のことを勝手に判断したり評価したりしてはいけないのだと。
(※生徒のプライバシーに配慮し、特定されない範囲で紹介しています)
「通信制は進路に不利」は本当か?
ここで、私が普段から感じていることを正直に書きます。
そもそも「有利」「不利」とは、一体誰が基準を定めているのでしょうか。
親や周りの大人が「こうすれば有利だ」と子どものレールを敷こうとすればするほど、皮肉なことに、子どもは大人を信用しなくなっていきます。
本気で大学に行きたい理由がある子は、どんな環境にいても頑張ります。環境が進路を決めるのではなく、**その子の中にある「理由」**が道を切り開いていくのです。
親や周りの大人が大切にしたいこと
では、保護者はどう関わればいいのか。私の答えはシンプルです。
究極的には「その子が幸せに生きていってほしい」という願いだけで、いいのではないでしょうか。
「有利な進路に進ませなきゃ」と力むより、その子自身の願いを信じて見守る。それが結果的に、子どもが自分の力で進路を切り開く一番の支えになります。
進路で大切なのは「信頼できる人との出会い」
多くの生徒を見てきて、直感的に感じていることがあります。在学中に、信頼できる人とどれだけ関われたかが、その後の人生に大きく影響するということです。
それは友人かもしれないし、教員かもしれません。理想論ではなく、現場で何人もの卒業生を見てきた実感です。人とのつながりが、その子の人生を動かしていくのです。
通信制高校の中の人から保護者の方へ
お子さんの進路が不安な気持ちは、とてもよくわかります。でもどうか、今の状況だけでお子さんの可能性を測らないでください。
可能性は、大人が思っているよりずっと大きく広がっています。お子さんの「こうしたい」を信じてあげてください。
まとめ
- 通信制高校の卒業後の進路は多様で、「不利」ということはない
- 想像を超える進路を実現する子は本当に多い
- 「有利・不利」にとらわれず、その子の願いを大切に
- 大人がレールを敷くほど、子どもは信用を失っていく
- 在学中に信頼できる人と出会えるかが、その後を大きく左右する
進路の可能性は、学校や環境によっても変わります。気になる学校があれば、まず資料を取り寄せて、進路サポートの内容を見比べてみてください。
よくある質問
Q. 通信制高校から大学に進学できますか? A. はい、できます。一般入試で難関大学に合格する生徒もいます。本人に明確な目標があれば、環境に関係なく道は開けます。
Q. 通信制高校は就職や進学に不利ですか? A. 「不利」と決まっているわけではありません。進路は一人ひとり多様で、本人の意欲や在学中の過ごし方が大きく影響します。
Q. 進路のために、在学中に大切なことは何ですか? A. 信頼できる人(友人や教員)と関わることです。人とのつながりが、その後の人生に大きな影響を与えます。


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