「通信制高校に行ったら、友達ができないんじゃないか」——これは、保護者からも生徒本人からも、本当によく聞かれる不安です。
現場の教員として、先に結論をお伝えします。友達は、できます。ただし、全日制とは”できかた”が違います。強制的に同じクラスで毎日顔を合わせるわけではないからこそ、通信制ならではの友達の作られ方があるのです。今日はそのリアルをお話しします。
通信制で友達はできる?【結論】
結論から言うと、友達はできます。ただし、全日制のように「クラスにいるから自然と仲良くなる」という形ではありません。
通信制は、登校日数が少なかったり、生徒それぞれの事情が違ったりするため、友達関係は”自然発生”を待つ形になります。この違いを知っておくと、不安が少し減るはずです。
全日制と「友達の作り方」が違う
通信制での友達の作り方は、学校のスクーリング形式によっても変わります。
別会場でスクーリングを行うタイプの場合、授業そのものよりも、行事やプロジェクトといった、授業外の取り組みを通じて横のつながりができることが多いです。同じ目的に向かって一緒に取り組む中で、自然と会話が生まれていきます。
一方、自分のキャンパスがそのままスクーリング会場になっているタイプでは、行事だけでなく、日々のスクーリングの中でもつながりができやすい傾向があります。顔を合わせる回数が多い分、少しずつ関係が育っていくイメージです。
部活動やSNSでのつながりは?
正直にお伝えすると、部活動が盛んな通信制高校はそれほど多くありません。「部活で友達を作ろう」と期待しすぎると、少し肩透かしになる可能性があります。
SNSでのつながりも、基本的には多くはありません。ただし、全国展開している通信制高校の場合は、SNSがきっかけで生徒同士がつながり、そこからオフ会のような形で実際に会う——というケースも見られます。学校の規模やタイプによって、つながり方の選択肢は変わってきます。
様々な通信制高校の選び方についてはこちらの記事をお読みください。
「友達がいなくても大丈夫」という子もいる
ここも大切な視点です。友達を無理に作らなくても大丈夫、と感じている子も、実際にいます。
全日制高校が合わなかった理由として、「人間関係の煩わしさ」を挙げる子は少なくありません。そういう背景を持つ子にとっては、「無理に友達を作らなくていい」という空気そのものが、救いになっているのです。通信制高校には、そうした子たちを受け止める環境が、比較的多く整っています。
友達ができることも、できないことも、どちらも否定される必要はありません。その子にとって心地よい距離感が、一番大切です。
キャンパス長が見た「変わった瞬間」
現場でよく見るのが、こんな変化です。1年生の頃は課外活動や行事に一切手を出さなかった生徒が、3年生になって初めて参加してみる。強制ではないからこそ、本人のタイミングで一歩を踏み出せるのです。そして、そこで少しずつ知り合いが増え、友達ができていく子は、決して少なくありません。
そういう生徒を見ていて感じるのは、横のつながりができると、表情に笑顔が増え、学校に通う頻度そのものが上がっていくということです。だからこそ、こうした「自分のタイミングで参加できる」つながりの場をきちんと用意しようとしている学校の方が、その子にとって良い環境になりやすいと感じています。
まとめ
- 通信制でも友達はできる。ただし全日制とは”できかた”が違う
- 別会場スクーリングは行事・プロジェクトで、自校舎スクーリングは日々の中でつながりやすい
- 部活動やSNSでのつながりは、学校によって差が大きい
- 「友達がいなくても大丈夫」という価値観も、ちゃんと受け止められる
- 自分のペースで参加できる課外活動が、友達作りのきっかけになることが多い
- 横のつながりができると、笑顔や通学頻度に良い変化が表れる
友達の作られ方は、学校のスクーリング形式や、課外活動の充実度によっても変わります。お子さんに合う環境かどうかは、資料を取り寄せて、学校の雰囲気や取り組みを見比べてみるのがおすすめです。
よくある質問
Q. 通信制高校で友達はできますか? A. できます。ただし全日制のように毎日クラスで顔を合わせる形ではなく、行事やスクーリング、課外活動を通じて自然にできていくケースが多いです。
Q. 友達作りが苦手でも大丈夫ですか? A. 大丈夫です。強制参加ではない活動が多いため、自分のタイミングで一歩を踏み出せます。1年生では参加しなかった子が、3年生になって友達を増やすケースもよくあります。
Q. 友達ができなくても大丈夫ですか? A. 大丈夫です。無理に友達を作らなくていい環境を求めて通信制を選ぶ子もいます。その子に合った距離感を大切にしてください。

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